オクターバーをお探しですか?
Electro-Harmonix POG2はオクターバーのみならず、ハモンドオルガンの様な音まで出せちゃうんです!
オクターバーを使って、ギターでベースみたいな音を出したり、
ファズと組み合わせて、ジミヘンみたいな音も作りたいわ。
もちろん、そういうこともできるし、POG2があると、いろんなサウンドが作れるよ。
とにかくオクターバーとしては最高の上に、これでしか作れないサウンドが沢山あります。説明書に記載されていない使い方も、この記事で紹介させていただきます。
多機能で飛び道具にもなる! POG2とは
「POG」とはポリフォニック・オクターブ・ジェネレーターの略で、POG2は初代POGから2世代目のモデルです。
その名の通り、和音に対応!
コードでの演奏にも追従して、オクターブ音が生成される、その性能は唯一無二です。
さらに、通常のオクターバーエフェクターは、演奏音に対して1オクターブ下、或いは2オクターブ下の音を生成します。
ところが、POG2はなんと!
上下2オクターブ分、4つのボイスを生成可能です。
生成されるオクターブ音もレイテンシーを感じることなく、原音に追従するクオリティが他のものと比べると圧倒的に素晴らしいです。
これだけでも凄いのですが、
アタックタイムをコントロールして、ボリューム奏法のような音を出したり、
ローバスフィルターを使って、高域をカットしたり、
デチューン機能でコーラスのような音にも
出来ます。
おまけにプリセットまで保存できてしまいます。
POG2をゲットしてしまえば、まるでシンセモジュールを一つ手に入れたも同然!
姉妹機種! Micro POG / Nano POGとの違い
POG2には姉妹機種として、機能とサイズをダウンさせたMicro POGとNano POGがあるんです。それぞれとPOG2の違いを見て行きましょう。
Micro POGとの違い
Micro POGは+-1オクターブまでの、オクターブ音の生成となります。
POG2の左側、ATTACK/LP FILTER/DETUNE/PRESETはバッサリと省略されています。
特にATTACKは最速で固定となっています。
これだけの機能で良ければ、価格面も含めると、かなり有効な選択肢かと思います。
それと、実はPOG2にない機能があります。
それは、DRY OUTジャックが付いていることです。原音とエフェクト音を別々に出力することができるので、後段のエフェクトの自由度がグッと広がりますね。
Nano POGとは
Nano POGはMicro POGのミニ版と思って良いでしょう。
こちらは9V電池には対応していませんので、アダプターで駆動することになります。
エフェクターボード内での省スペース化には、こちらも選択肢に入ると思います。
ちみにトゥルーバイパスに対応はPOG2のみのようです。
小さいのも魅力だけど、トゥルーバイパスはPOG2のみ対応みたいね
各スライダーの使い方
オクターブを操る左側のスライダー群
左から
DRY OUTPUT – 原音の音量
-2 OCTAVES – -2オクターブの音量
-1 OCTAVE – -1オクターブの音量
+1 OCTAVE – +1オクターブの音量
+2 OCTAVES – +2オクターブの音量
となっています。原音が左端にあって、低い方から高い方へ並んでいるので、わかりやすいですね。音量操作も直感的にスライダーを動かしてできます。
エフェクトを加える右側のスライダー群
ATTACK – アタックタイムのコントロール
LP FILTER – ローバスフィルターのコントロール
DETUNE – デチューン効果のコントロール (+1/+2オクターブにのみ適用されます)
これらは、次に説明するスイッチで、適用範囲等が変化します。
DRY FX/Qボタンとフットスイッチ
DRY FXボタン
通常、右側のエフェクト群は生成したオクターブ音にのみかかりますが、DRY FXボタンを押して点灯させてることで、原音にも効果がかかります。
赤色(1プッシュ)でATTACKを適用
緑色(2プッシュ)でATTACK/LP FILTERを適用
橙色(3プッシュ)でATTACK/LP FILTER/DETUNEを適用
となります。
下の図のようなイメージで覚えると分かりやすいですね。
Qボタン
フィルターのQ値が変化します。EQに詳しい方は、もうお分かりだと思いますが、フィルターのカーブの設定ですね。
4段階の切り替えが可能で、LEDが押す度に明るく光り、過激な効果となっていきます。
効果としてはレゾナンスに近く、シンセサイザーのフィルターに対するクセ付けと似ています。
2つのフットスイッチ
BYPASSフットスイッチ – エフェクトのオン/オフ
PRESETフットスイッチ – プリセットのオン/オフ、切り替え
プリセットフットスイッチがオンになって、ランプが点灯していると、
各スライダー/ボタンの設定と出音が違うので注意が必要だよ。
プリセットの登録方法
POG2にはプリセットが8つ保存できます!
プリセットを保存する手順は以下の通り
- 各スライダー/ボタンを操作して、保存したいセッティングを作成する
- 本体右上のプリセットノブを回して、1から8の番号のLEDを点灯させ、保存先を決定する
- プリセットノブを3秒ホールドします。
すると、プリセットのLEDが点滅するので、点滅が止まったら、プリセットノブを放します。
以上で、プリセットが登録されます。
プリセットの呼び出し方法
プリセットの呼び出しは二つの方法があります。
その1
プリセットノブを使う方法
プリセットノブを回して、呼び出すプリセット番号を点灯させて、プリセットノブを押します。
その2
プリセットフットスイッチを使う方法
本体左側のプリセットフットスイッチを踏むことで、プリセットが切り替わっていくので、希望する番号のとこまで送ることが可能です。
エレハモの推奨設定
なんと! メーカーの推奨設定がこちらからダウンロードできます。
この設定を見て行きましょう。
ダウンロードできるPDFは写真による設定例なので、その設定を数字に書き起こして表にしました。
スライダーの設定は、目盛り線の間を1単位としています。
設定名→ プリセット名↓ | DRY | -2 | -1 | +1 | +2 | DRY FX | Q | ATTACK | FILTER | DETUNE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Cathedral Organ カテドラルオルガン | 2.5 | 0 | 5 | 5 | 5.5 | 2 Push | 1 Push | 2 | 6 | MAX |
B-3 Organ ハモンドB-3 | 2 | 0 | 3 | 5 | 0 | 2 Push | 1 Push | 1.5 | 4.5 | 6.5 |
Shimmer (add External delay) シマー (ディレイ推奨) | 7 | 0 | 0 | 2 | 3.5 | OFF | OFF | MAX | 7.5 | 6.5 |
Angelic Pad 天使のシンセパッド | 0 | 0 | 2.5 | 2 | 5 | 1 Push | OFF | MAX | 6 | 6 |
Mellotron Flutes (use neck pickup) メロトロンフルート (ネックピックアップ) | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 Push | 1 Push | 5 | 4.5 | 4 |
Big Bass 極太ベース | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 | 1 Push | 1 Push | 0 | 3 | 0 |
Chorus Effect コーラスエフェクト | 7.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 Push | OFF | 0 | MAX | MAX |
String Bass コントラバス | 0 | 0 | 7.5 | 0 | 0 | OFF | OFF | 3.5 | 5 | 0 |
Slow Gear ボリューム奏法 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 Push | OFF | 5.5 | MAX | 0 |
Celeste 天空 | 0 | 0 | 0 | 4.5 | 5.5 | 0 | 0 | 0 | 4.5 | 0 |
Therimen テルミン | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 1 Push | OFF | 7 | 3 | 0 |
Dub Bass ダブベース | 0 | 5 | MAX | 0 | 0 | OFF | OFF | 0 | 2.5 | 0 |
プリセット名を見ただけでワクワクするわ!
Electro-Harmonix POG2のまとめ
オクターバーをどう使うかは人それぞれだと思います。ギターでベースの音域のフレーズを弾いたり、その逆でベースでギターの音域を弾いたり、ファズと絡めて、図太い音を作ったり。単音弾くだけでオクターブ奏法にしたり。
もちろん、その全てがPOG2でできる上に、今回紹介した機能を使って、想定していなかったサウンドを作ることも可能ですよ!
POG2をさわっているだけで、楽しくてあっという間に時間が過ぎちゃうわ!
POG2を手に入れておけば、オクターバーで困ることないと思うよ!
メーカーの推奨設定のシマーは、ディレイの追加が必要ですが、リバーブ/ディレイエフェクターのMINIMについての記事も是非ご覧ください。
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