群雄割拠! コーラスエフェクターの世界、定番機種の紹介

群雄割拠! コーラスエフェクターの世界、定番機種の紹介 - アイキャッチ エフェクター

コーラスエフェクターの定番機種を紹介! コーラスのイメージは人それぞれ!この中から求めるサウンドの機種がきっと見つかると思います。

コーラスのエフェクトの用途を脳裏に描くと、キラキラ、透明感、ツヤ、12弦ギター、そんなサウンドにしたい、、、と、いろんなイメージが浮かぶと思います。メディア露出、ショップでのレビュー数、人気ランキング等、独自の調査で絞り込んだ定番機種を紹介/比較しますので、自分の求める機種選びの参考にしてくださいね。

エレハモ3兄弟! 選ぶのはどのClone?

Small Clone

electro-harmonix Small Clone イメージイラスト
ELECTRO-HARMONIX Small Cloneのイメージイラスト

ELECTRO-HARMONIX(エレクトロハーモニックス/エレハモ)のコーラスと言えばコレ!
他の二つは、このオリジナルの派生機種です。やはりニルヴァーナの名曲”Come as You Are“でのカート・コバーンの使用が有名です。その他にジョニー・グリーンウッド/ジ・エッジも使っていて、そのサウンドはお墨付き。

回路はアナログです。DEPTHの切り替えスイッチとRATEのノブのみというシンプルなコントロールです。DEPTHは下側が浅め、上側が深めの設定で、上側にするとエグいコーラスがかかり、まさにニルヴァーナの”あの音”です。

ビッグマフオリジナルを思わせる大きめの筐体なので、スペースを節約したい方は以下の派生モデルを選ぶと良いでしょう。

ちなみにコーラスエフェクトの設定はどの機種であっても、基本は
Depth:エフェクトのかかりの深さ
Rate:揺らぎのスピード

です。

Neo Clone

electro-harmonix NEO CLONE イメージイラスト
electro-harmonix NEO CLONEのイメージイラスト

オリジナルは存在感があって魅力的ですが、やはりペダルボード内での設置を考えると、コンパクトに小型化されたこちらがおすすめです。

DEPTHコントロールはスライド式からスイッチ式になっています。オリジナルを踏襲しつつ、現代的になった外観デザインもステキですね。

Nano Clone

electro-harmonix NANO CLONE イメージイラスト
electro-harmonix NANO CLONEのイメージイラスト

こちらはDEPTHコントロールを省略して、RATEのみの1ノブになった機能省略版です。
2種類あったDEPTHキャラクターの深めの方のみを採用しています。濃い方だけが欲しい方には、価格もお求め安く良いですね。

やっぱり定番! ボス 5兄弟

BOSS CE-2W

BOSS CE-2W イメージイラスト
BOSS CE-2Wのイメージイラスト

WAZA CRAFTシリーズが放つ、アナログタイプのコーラスです。
RATEDEPTHのコントロールに加えて、スタンダード(S)、CE-1コーラス、CE-1ビブラートのモード切替スイッチが付いています。CE-1というとジョン・フルシアンテも使用しているBOSSのビンテージコーラスですが、あの音が再現できるのは嬉しいですね。ステレオ出力にも対応しています。

BOSS DC-2W

BOSS DC-2w イメージイラスト
BOSS DC-2wのイメージイラスト

こちらはディメンションタイプのコーラスで、同社で人気のあったビンテージエフェクターDC-2 Dimension Cをアップデートして復活させたものになります。
DEPTHRATEでコントロールする前述のものとは、全くタイプと効果が異なります。ディメンションタイプの説明はシンプルに言うと、揺れないのに広がるコーラスです。ピッチのデチューンに違和感を感じる方におすすめです。

4つのモードセレクターを選択して、音を決めるボタン式になっています。2つ押しも可能で、意外とプレイヤーが好みの音を探せる幅があります。加えて、モード切り替えスイッチがあり、スタンダード(S)とSDD-320が切り替えられます。SDD-320はビンテージのラックタイプのスタジオ機材、Roland SDD-320をシミュレートしたモードです。ステレオ出力に対応です。

BOSS CE-5 Chorus Ensemble

BOSS CE-5 イメージイラスト
BOSS CE-5のイメージイラスト

CE-1から続くシリーズの5世代目ですね。現行はデジタル回路のようです。
コーラスでは基本のRATEDEPTHつまりにE.LEVELFILTERノブが加わり使いやすくなっています。FILTERノブは二重になっていて、HIGHLOWのEQコントロールが可能になっています。
ステレオ出力に対応です。

BOSS CH-1 SUPER Chorus

BOSS CH-1 イメージイラスト
BOSS CH-1のイメージイラスト

コントロールは前述のCE-5と同様ですが、CE-5ではFILTERとして2バンドあったEQが、EQとして1ノブになっています。現行はデジタル回路のようです。

カッティングに映える爽やかな出音は、これでないと!という根強いファンがいます。
もちろんステレオ出力に対応です。

ノーマルタイプとディメンションタイプ、TC Electricの姉妹

TC Electronic Corona CHORUS

tc electronic Corona CHORUS イメージイラスト
TC Electronic Corona CHORUSのイメージイラスト

SPEED(RATE)/DEPTH/FX LEVEL/TONEの4つのノブがあります。それに加えて、CHORUS/TONE PRINT/TRI CHOのモードスイッチがあります。
CHORUSモードはTCのビンテージマシンSTEREO CHORUS FLANGERのサウンドをシミュレートしたモードです。
TRI CHOはさらに豊かなコーラスサウンドです。
TonePrintは、近年のTCペダルではお家芸のプリセットを転送したりカスタマイズできるハイテクなモードです。

デジタル回路トゥルーバイパス仕様です。こちらステレオ出力に対応に加えてステレオ入力にも対応しております。

TC ELECTRONIC 3RD DIMENSION

tc electronic 3RD DIMENSION CHORUS 実物写真
tc electronic 3RD DIMENSION CHORUSの実物写真

TCが放つディメンションタイプがこちら。4つのスイッチでプリセットを切り替えますが、4つ同時押しも可能で、16種類のサウンドが作り出せます。いろいろな使い方が考えられそうですね。

こちらはアナログ回路トゥルーバイパス仕様です。

他にも実力派の定番機種!

MAXON CS550

MAXON CS550 イメージイラスト
MAXON CS550のイメージイラスト

SPEED(RATE)/DEPTH/D-TIMEの3つのノブがあります。D-TIME(ディレイタイム)ノブが特徴的で、逆時計側に回しきるとフランジャーのような質感になります。時計回りに上げていくと、ディレイタイムが長くなります。

実はマクソンCS550Charさん監修によって生まれたもの。オリジナルモデルはバッファードバイパスでしたが、現行機種ではトゥルーバイパス仕様にアップグレードされています。マニュアルには”SMOKY”と”I’m here for you”のセッティングが載っていますよ。

アナログ回路トゥルーバイパス仕様ステレオ出力に対応です。

MXR M-234 Analog Chorus

MXR M-234 Analog Chorus イメージイラスト
MXR M-234 Analog Chorusのイメージイラスト

小さなつまみがたくさん!で困惑しそうになりますが、でも大丈夫!
LEVEL/RATE/DEPTHのお決まりの3点セットにLOW/HIGHのEQが加わり、実は使いやすそうです。

アナログ回路で温かみのある音は、これじゃないと出せない音があると評判です。
ステレオ出力に対応です。

Providence ANADIME CHORUS ADC-4

Providence ANADIME CHORUS ADC-4 イメージイラスト
Providence ANADIME CHORUS ADC-4のイメージイラスト

DEPTH/SPEED/MIXの3ノブにDEEPスイッチが加わっています。DEEP/MID/LIGHTの3つのモードが選べてピッチ変化の深さが選べます。

アナログ回路搭載です。モノラルアウトですが、奥行きのあるサウンドに定評があります。

コスパ系でありながらも人気の二機種!

ARION SCH-Z STEREO CHORUS

ARION SCH-Z STEREO CHORUS イメージイラスト
ARION SCH-Z STEREO CHORUSのイメージイラスト

レトロな外観にRATE/DEPTH/TONEの3ノブを搭載。DIRECT/STEREOの切り替えスイッチがあります。

オンにすると音が少しブーストされて太くなるようです。

以前の機種SCH-1をマイケル・ランドゥが使っていて、ARIONコーラスの知名度は上がりました。そのSCH-1を継承するのがこちらのSCH-Zです。

こちら、生産完了品の可能性が高いですが、中古市場ではまだ安定して在庫があるようで、お値段もコスパです。気になる方は今のうちおさえておいた方が良いかも?
モディファイ品もあるようです。

アナログ回路ステレオ出力に対応です。

Effects Bakery Melon Pan Chorus

Effects Bakery Melon Pan Chorus イメージイラスト
Effects Bakery Melon Pan Chorusのイメージイラスト

メカメカしいペダルボードにこんな癒しがあってもいい、、、私はそう思います(^^)
エフェクツベーカリーから、メロンパンのゆるキャラがかわいいMelon Pan Chorus

RATE/DEPTH/MIXの基本3ノブ仕様。それで十分です。設定を上げていくと、ヴァイブのようなうねりも出せるため、かわいいだけじゃないところも交換持てます。アナログ回路搭載です。しかも激安。

コーラスエフェクター定番機種のまとめ

今回はコーラスエフぇクター、定番の14機種紹介しました。
おもだった特徴をこちらの表にまとめました。

メーカー
モデル
価格(円)タイプ出力特徴
Electro Harmonix
SMALL CLONE
14,450~アナログモノラル伝説的なあの音!
Electro Harmonix
Neo Clone
11,800~アナログモノラルSMALL CLONEを
サイズダウン!
Electro Harmonix
Nano Clone
7,680~アナログモノラルDEPTHスイッチを省略
BOSS
CE-2W
25,300~アナログステレオCE-1の音も再現!
BOSS
DC-2W
28,600~アナログステレオディメンションタイプ
BOSS
CE-5
15,400~デジタルステレオCEシリーズの最終形
BOSS
CH-1
12,098~デジタルステレオ唯一無二のCHシリーズ
カッティング向け
TC Electronic
Corona
17,800~デジタルステレオTonePrint対応
ハイテク型
TC ELECTRONIC
3RD DIMENSION
7,380~アナログモノラルコスパな
ディメンションタイプ
MAXON
CS550
17,800~アナログステレオCharさん監修モデル
MXR
M-234
13,200~アナログステレオ暖かさでいえばコレ!
Providence
ADC-4
15,800アナログモノラル立体感のあるモノラル
ARION
SCH-Z
7,215~
(中古)
アナログステレオコスパながら
雰囲気のある出音
Effects Bakery
Melon Pan Chorus
4488~アナログモノラルかわいさましまし

沢山あって、選びきれない感じもします。
でも大丈夫! おすすめの選び方としては、複数台をリリースしているメーカー、Electro Harmonix/BOSS/TC Electronicの3つの中から、既に感じているブランドイメージで自分にあったものを選び、その中でアナログかデジタルか、その他の仕様で選ぶと良いと思います。それ以外のメーカーでコーラスに定評のある定番から選びたい場合はMAXON/MXR/Providenceですね。コスパで選ぶならARIONEffects Bakeryになると思います。

コーラス選びは中々に沼です(^^; この記事が参考になれば嬉しいです。

ちなみにコーラスエフェクターの接続順は、基本的には歪みの後ろです。
歪みエフェクターはTS系とケンタ系の記事で紹介していますので、こちらも是非ご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました