皆さんはエレキギターのエフェクターで、コンプ(コンプレッサー)は使っていますか?
メディア露出、ショップでのレビュー数、人気ランキング等、独自の調査で10機種を厳選しました。まだお持ちでない方も、これから選ばれる方も、別の機種を試してみたい方も、きっとこの中からお気に入りの一台が見つかると思います。
プレイスタイルによっては不要かもしれませんが、近年、コンプの役割も音を整える以上に、積極的に扱う方が増えていると思います。いろいろな種類がありますが、今一度、定番機種を見ていくと必要性が出てくるかも?
それでは見ていきましょう!
やっぱりBOSSはボス! 定番の安心感
BOSSは数多くの優れたエフェクターを出していますが、コンプレッサーも優秀!
そのBOSSがリリースしている二つを紹介します。
BOSS CP-1X
こちら2016年に発売されて、比較的新しい機種になります。
“次世代型”とも表現され、自然なかかり具合が期待できます。
最大の特徴はゲイン・リダクションメーターでしょうか。何dB圧縮されたかが、メーターによって確認できるので、潰しすぎかどうかも確認できますし、設定によって効果がかかっているかいないかも視認することができます。
ノイズがつきもののコンプですが、デジタル処理によって、ローノイズ設計なのも嬉しいところです。
BOSS Compression Sustainer CS-3
使用アーティストは
ダフトパンク/ポール・マッカートニー/ジ・エッジ/ノエル・ギャラガー/ジョー・サトリアーニ/ポール・ギルバート/イングウェイ・マルムスティーン/他
大勢います。
1986年の発売から長年愛されてきて、BOSSのコンプといえばこれ! という感じです。80年代から使われているロングセラー。今でも人気です。
この後に紹介するダイナコンプと比べると、ナチュラルなかかり具合で、コンプでよく表現されるパコパコトーンは抑えられています。
パコパコと言えばダイナコンプ!
MXRのDynacomp(ダイナコンプ)は、「コンプと言えばダイナコンプ!」と連想されるぐらい有名な機種です。パコパコと形容される独特のトーンは、ナチュラルに整えるというよりは真逆の、味付けタイプですね。カッティングや短音リフ等の名演奏で、このトーンが使われることが多いです。
MXR M102 Dynacomp
往年の定番。ど真ん中のパコパコトーン。ダイナコンプと言えば、これになります。
次に派生機種を紹介します。
MXR M291 DYNA COMP MINI
ミニサイズに収まったこちら。ペダルボードのサイズ節約ができるのが嬉しいですね。
またオリジナルにはなかったATTACKスイッチが加わり、ファスト/スローの二段階でアタックスピード切り替えができるようになっています。
その他、スクリプトロゴのCSP102SL Script Dyna CompとDYNA COMP DELUXEもありますが、人気があるのは上記の二機種です。
実力派からブティック系まで人気の機種
TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSOR
HYPERGRAVITYはスタジオで使われる、ラックタイプのコンプレッサーSYSTEM 6000からアルゴリズムが移植されています。
モードがSPECTRA/TONEPRINT/VINTAGEをスイッチで切り替えることができて、色々な状況や好みに対応することができます。
・SPECTRAがスタジオ品質のマルチバンドコンプレッサー
・VINTAGEがクラシックなペダルタイプのコンプ
・TonePrintはプリセットが使用できる機能
です。
特にTonePrintはTCの独自の機能で、スマホのTonePrintアプリから好みの設定を転送することができて、正にハイテク!
Providence VELVET COMP VLC-1
VELVET COMPは名前の通りベルベットな質感で、かけているのを忘れるほど? かなりナチュラルと評判です。このナチュラルさは、かけっぱなしにしておきたい気分。
S.C.T.サーキットという独自の仕組みを採用していて、トゥルーバイパス時にスイッチ回路を1回路しか通らないという構造をしています。トゥルーにさらに輪をかけてトゥルーなのでしょうか? いづれにしても、バイパス時の音に信頼が持てますね。
strymon COMPADRE
strymonは近年とっても人気のペダルメーカーです。
COMPADREは他のメーカーのものより大きいサイズ感ですが、このサイズでスタジオレベルの効果をもたらしてくれます。
ナチュラルなStudioモードと、パコパコのSqueezeモードが選べるのが嬉しいですね。
ブースト機能もあり、ブーストノブでコントロール可能。背面のスイッチでCLEAN/DIRTYの切り替えが可能で、ブースト時のEQカーブがtreble/mid/flatから選べると、、、至れりつくせりのプロフェッショナル仕様!
今回紹介する中で最も高機能です。後段につなぐ歪みペダルのことも考えてブースターとしても設定できそうですね。
Walrus Audio Deep six
筐体に描かれたイラストが魅力的なWalrus AudioからリリースされているDeep six!
これはスタジオの定番であるUniversal Audio 1176をペダルで再現したものなんです。
blendノブが特徴的でパラレルコンプレッションが可能です。
出音がとっても美しい感じがします。
スペース節約!ミニタイプはこちら
エフェクターボードの省スペースに役立つ、ミニサイズのコンプを二機種紹介します。
Xotic SP Compressor
Xoticというと、EP Boosterを使っている人も多いんじゃないでしょうか?
コンプもとっても優秀です。トグルスイッチでHI/LO/MIDの設定が切り替えられて、
・HIがパコパコ
・LOがナチュラル
・MIDがその間
です。
さらに、内部のディップスイッチでアタック/リリース/ハイカット/ローカットの設定も行えて、コンパクトなのに、いろいろできちゃいます。
Effects Bakery Plain Bread Compressor
みんな大好き。パンのゆるキャラがかわいいエフェクツベーカリーのコンプ。低価格でお求め安い、お財布にやさしいパン屋さん、、、じゃなかったエフェクターです。
ナチュラルでローノイズ。
あんバターコッペドライブと一緒になった朝食セットもありますよ(^^)
定番コンプレッサーエフェクター比較のまとめ
今回、ギターエフェクターとして人気の、厳選したコンプ10機種を紹介しました。
メーカー/モデル/価格/特徴をまとめると、こんな感じ。
メーカー/モデル | 価格(円) | 特徴 |
BOSS CP-1X | 14,850~ | GRメーター付き、ローノイズ |
BOSS CS-3 | 12,000~ | 長年のロングセラー |
MXR M102 Dynacomp | 13,000~ | パコパコトーンと言えばこれ! |
MXR M291 DYNA COMP MINI | 13,200~ | ダイナコンプにアタックスイッチが加わり小型化 |
TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSOR | 16,060~ | TonePrintによるプリセット転送機能が革新的 |
Providence VELVET COMP VLC-1 | 14,970~ | かなりナチュラル |
strymon COMPADRE | 39,800~ | とにかく多機能 |
Walrus Audio Deep six | 25,800~ | 1176タイプ |
Xotic SP Compressor | 19,008~ | コンパクトでありながら設定多め |
Effects Bakery Plain Bread Compressor | 4,730~ | かわいさましまし、コスパ良し |
BOSS – まさしく王道
ダイナコンプ – 伝統的パコパコトーン
TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSOR – TonePrintでのプリセット転送が画期的
Providence VELVET COMP – とにかくナチュラル
strymon COMPADRE – 最も多機能
Walrus Audio Deep six – 1176タイプ
Xotic SP Compressor – コンパクトながら設定多め
Effects Bakery Plain Bread Compressor – かわいさましましコスパ系
シンプルなものから多機能なものまで、自分好みのコンプがきっと見つかると思います。新たな使い方も見つかるかも?
この記事が皆さまのコンプ選びの旅の、お役に立てたら嬉しく思います。
コンプの原理、ノイズ対策に関する記事を、ダイナコンプを例にとって解説しているこちらの記事も、是非ご覧ください。
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