今回はTS系について、おすすめの機種を紹介しようと思います。
以前ケンタ系を紹介していたけど、それとはまた違うのね。
TS系も聞いたことがあるし、とても興味があるわ。
Ibanezが出していたTS-9と、その前の機種TS-808が
元祖のペダルだけど、そのサウンドをリスペクトしたペダルが
各社から出ているんだ。
808(やおや)って言うと、私はドラムマシンを連想するけど、
それとは違うんだろうな。。。
この記事ではTS系と呼ばれるオーバードライブエフェクターを紹介します。各社からいろいろ出ている中、厳選して、おすすめの10機種に絞りました。メディア露出、ショップでのレビュー数、人気ランキング等、独自の調査でセレクトしています。
TS9/TS808/TUBE SCREAMER MINI/TS9DX/TS808HW/TS808DXが本家Ibanezから現行機種で出ていますが、今回はあえて、本家以外からリリースされているものを紹介しています。本家ももちろん良いのですが、さらに一歩進んだ、自分好みの機種を選びたい方は、きっとこの中から出会えると思います。それでは見ていきましょう。
TS大好きメーカー!? JHS Pedals
JHS Pedalsはモディファイも得意な、ハンドメイドエフェクターブランドです。
創業者のJoshua Heath Scottはギター・プレイヤーでもあり、そのプレイも素晴らしいです。彼の作るエフェクターも、もちろんプレイヤーが求める音を目指していて信頼があります。
ここではJHSからリリースしている3つの機種を紹介します。
JHS Pedals The Bonsai
もういきなり本命です。9種類のTS系のモードが搭載された、その名も盆栽!
これを持っていれば、そのモードのいづれかは好みにヒットすると思います。
搭載されているモードは
OD1：BOSS OD-1タイプ
808：TS808タイプ
TS9：TS9タイプ
MSL：メタル味をプラス
TS10：TS10タイプ
XR： Exar OD-1タイプ
TS7： TS7のHotモードタイプ
Ｋ： Keeley TS9 Modタイプ
JHS： JHS Ibanez TS-9 Strong Modタイプ
の9種類。
全部入りですね!以前はトゥルー・バイパスでしたが、2021年6月出荷分よりバッファード・バイパスに変わりました。
イラストもかわいいし、盆栽って聞くとなんだか嬉しいわ。💖
JHS Pedals Moonshine V2
MoonshineはJHSが考えるTSの進化系です。
CLEANノブが付いているのが特徴的で、原音をミックスすることが可能です。
真ん中にはProofと呼ばれるトグルスイッチが付いていて、ゲインを変えることが可能です。この切り替えで、ディストーションに近いサウンドまで対応可能です。BonsaiのJHSモードがこのスイッチのプラス側のサウンドに近いと思われます。
JHS Pedals 3 Series SCREAMER
JHS Pedals 3 Seriesは、コスパに優れたシリーズとして、2020年にリリースされました。
その中からSCREAMERはBonsaiのJHS Ibanez TS-9 Strong Modタイプのみを取り出して1台にしています。
こちらにもトグルスイッチがあり、ゲインの変更が可能です。操作性としてはMoonshineのクリーンノブを省略した感じですね。
日本生まれのTSを、日本のハンドメイドメーカーがアップデート!
Leqtique Maestoso
レクティークというブランドのペダルです。
温かみのあるドライブという感じで、オリジナルよりもローエンドが出るようになっています。ボリューム/ゲインも幅があり、ディストーションに近いところまで歪んでいきます。
歪みの心臓部オペアンプには、Analog Devices社のAD712が採用されており高速に処理すると共に、高い解像度を保ちます。一台一台違うマーブル塗装が有機的ですね。
モディファイのTS系のオペアンプはOPA2134が使われることが多いけど、
これはAD712を採用しているんだ。
FLYING TEAPOT 088 OverDrive
フライングティーポットからリリースされている、こちらの機種。南極点から放つ光に向かってペンギンさんが歩いていく、、、とてもロマンがあるイラストです。そして、つまみはなんと! ケンタ系! 期待度高まりますね。
こちら、基本の3ノブに3モード切り替えのトグルスイッチが付いています。これがとてもわかりやすくて、F/B/VのモードがそれぞれFAT/Bright/Vintageの略です。VintageがノーマルなTSモードで、Brightで中域に寄ってしまうTSの特徴を、解消して高域を足すモードです。FATはこれも失われた低域を増強ですね。
筐体に描かれたペンギンさんがかわいい💖
音も実力派ね❣
KarDiaN SEROTONIN / C10H12N2O
カージアンというこちらもハンドメイドのエフェクターブランドからセロトニン。
理科準備室の棚の奥から出てきたような外観。化学式のイラスト。最初からビンテージ感のあるつまみ。全てが香ばしいこちらのペダル。
TSのトーンはそのままに、BASS/TREBLEのEQを付けることによって4ノブ化。またこれが使いやすく、音作りにおいてかなり優秀です。
サプリみたいな名前と、ダンディな見た目のギャップがいいわ💖
コントロールは限りないゴージャス系
EarthQuaker Devices Palisades
こちらはTS808のアップデートタイプです。
開発意図として、TS808系として考えられる音を全て盛り込むという趣旨があったということらしいです。
つまみも多く設定はなんと! 480通り。
これは混乱しそうですが、でも大丈夫! 意外と慣れてしまえば直感的に操作できそうです。
Bandwidthの1～5で歪みの量が5種類選べるのがいいですね。Voiceつまみは6種類のクリッピングダイオードの切り替えです。こちらも自分好みのキャラクターを選んでいけばいいですね。ブースト機能もあるので、曲中でのボリュームコントロールも可能です。至れり尽くせりですね。
9種類のJHS Bonsaiでもびっくりしたけど、480種類ってすごいわね。
FULLTONE Fulldrive 3 Standard
こちらはクリッピングダイオードは3種類の切り替えです。90’sにするとTS系ですね。基本の3ノブにブーストノブが加えられていて、ブーストスイッチを踏んだ時の音量を設定可能です。ブースト回路の順番はスイッチで切り替えられます。
ダイナミクスのノブは、ゲルマニウムダイオード搭載のリミッター回路のコントロールノブです。これにより、ブースト時の音色を変更可能です。
市場に少なくなってきている可能性があるから、
気になる人は押さえておいた方がいいかも。
コンパクトサイズながらも実力派!
WAMPLER PEDALS Belle Overdrive
グリーンのTSカラーを纏って、蓄音機のイラストがキュートなこちらの機種。Wamplerはミニサイズも得意なメーカーですね。
基本3ノブにBASSのノブが追加され、低音のコントロールができるようになっています。ゲイン幅も広く設定されていて、進化系のツボは押さえてます。サイドにはクリッピングスイッチが追加されていて、歪みの具合を切り替えられます。
サイズも見た目もかわいい💖
One Control Persian Green Screamer
ミニサイズペダルの実力派! ワンコントロールからはTS808タイプのアップデート版が出ています。
何も足さない引かないの王道の3ノブかと思いきや、2種類のモードへの切り替えスイッチがあり、VINTAGEがTS808系、MODERNがトランスペアレント系となっています。このスリムな筐体はペダルボードのスペース節約にもなって嬉しいですね。
One Controlは
BJF(“Björn Juhl Förstärkarelektronik”)によって設計されています。
彼はMad Professorにかかわってたり、
自分ブランドのBJFEを持ってたりするよ。
TS系歪みエフェクター紹介のまとめ
とことん、TS系を使い倒したいなら、JHS The Bonsaiの一択です。
TS808の音が好きで、それをベースにやりたいことを全てやりたいならEarthQuaker Devices Palisadesね。
ペダルボードのスペースを節約したい場合は、WamplerかOne Controlのどちらかを選択しましょう。
それ以外は、オリジナルに対して付加されたポイント、動画をしっかり視聴するか、販売店での試奏で、音の好みのものを見つけてください。以下、表にまとめました。(価格は2023年1月のもの)
| メーカー/モデル | 価格(円) | 特徴 |
|---|---|---|
| JHS Pedals The Bonsai | 28,980～ | TS系全部入り。迷ったらコレ! |
| JHS Pedals Moonshine V2 | 23,800～ | CLEANノブで原音とミックス トグルスイッチでゲイン切り替え可 |
| JHS Pedals 3 Series SCREAMER | 15,650～ | JHS Ibanez TS-9 Strong Modタイプ トグルスイッチでゲイン切り替え可 |
| FLYING TEAPOT 088 OverDrive | 23,500～ | FAT/Bright/Vintageモード搭載! |
| Leqtique Maestoso | 19,800～ | ぬくもりあるローエンド |
| KarDiaN SEROTONIN / C10H12N2O | 35,200～ | BASS/TREBLE EQあり |
| EarthQuaker Devices Palisades | 29,444～ | TS808系オールスターズ |
| FULLTONE Fulldrive 3 Standard | 35,200～ | クリッピングダイオード3種類切り替え可 ブーストノブあり |
| WAMPLER PEDALS Belle Overdrive | 24,371～ | BASSノブあり 2種類のクリッピング切り替え可 |
| One Control Persian Green Screamer | 13,530～ | TS808系とトランスペアレント系、 2種類のモード切り替え 今回最もお求めやすい |
今回の記事、まったりしていただけましたか❓
ケンタ系エフェクターの記事もありますので、是非ご覧ください。
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