今回はDTMで使用するプラグイン、生ドラム音源の中で、人気の高い4つを紹介します。探されている方は、きっとお好みのものが見つかると思います。
この記事ではアコースティック系ドラムセットのサウンドを再現する、生ドラム音源を紹介します。ドラムの生音源をサンプリングしたプラグインで、各社それぞれ、特徴があります。
それでは見て行きましょう!
定番中の定番! プロも愛用のAddictive Drums 2
J-Popのドラム音源としての使用率も高く、プロも愛用していて、その実力はお墨付き。
使いやすい! 動作も軽快! 派手目な出音! の三拍子。スネアだけ別のものを選ぶなど、キットの入れ替えも可能で、ジャンルもいろいろ選べます。メタルのドラムも人気ですね。ミキシング画面もわかりやすいと思います。
製品構成が最初はわかりづらいかもしれません。
でも大丈夫! まずはコレクションから選びます。
コレクションはジャンルで分かれているので、自分が製作する音楽ジャンルで選べばOKです。後述するパックを、自由にカスタムしたい場合はCustom Collectionを選びます。
Addictive Drumsは、次の3つのパックで構成されています。これらは追加購入可能です。
ADpaks (ドラムキット)
ジャンル分けされたドラムセットです。
MIDIpaks (ビート)
MIDIのパターン集です。
Kitpiece Paks (追加キット)
キット単品です。
ユーザーインターフェースがゲーム感覚で、キットの入れ替えとかテンション上がって楽しい。
ドラムだけだと、派手に聞こえるけど、打ち込みのオケとなじみやすいわね。
本気でドラムやるならコレ! BFD3
もっともリアルという声の高いドラム音源がこちらBFD3。
サンプル容量は155GB分(実際は圧縮されており55GB)。マシンパワーもドライブ容量も必要で、玄人向けです。
CADの画面のようなインターフェースは好みがわかれるかもしれません。使いこなしに時間がかかる可能性がありますが、リアルさを追求したいなら、最初からこれを選択した方が、回り道で予算を使わずに済みます。
ハイハットやシンバルの金物系の音が強い印象です。
Expansion Packsという音源の拡張パックがあり、ジャンルや雰囲気で選んで追加することができます。
以前は4万円近くしましたが、2023年1月現在セールが行われていて、最安だと7,700円(税込)です。
できないことはないような気迫を感じるね。
ドラマーの方にも使いこなしていただきたいわ。
かゆいところに手が届く! SUPERIOR DRUMMER 3
SUPERIOR DRUMMER 3はデータ容量が約240GBと、ドラム音源の中では最も膨大な情報量のサンプル音源です。BFDに迫るリアリティでありながら、使いやすいインターフェースとなっています。生ドラムだけでなく、350以上の電子ドラムマシンサンプルも含まれています。
SDX SOUND EXPANSIONSで音源の追加も可能です。
スネアやタムの皮物系に強い印象があります。
同社からリリースされている弟分、EZ DRUMMER 2/3からクロスグレードして購入も可能です。
2017年に発売された時には、そのデータ量と表現力が話題になったよ。
電子ドラムサンプルも最初から収録されているから、EDMにも使ってみたいな。
私はイージーなのが好きだから、まずはEZ DRUMMERを試してみたいわ
ドラマー目線のロック! なドラムSSD 5.5
データ量が約14GBと軽めなサンプルライブラリーのSSD 5.5。でも、それはストレージを圧迫もしなければ、必要なサンプルに絞っているということでもあります。このSSD5.5のロックな音が気に入れば、あなたのドラムになりうるでしょう。
細かな表現は得意ではありませんが、最初から完成された音に仕上がっていますので、設定やミックスに時間をかけたくない方は、サウンドさえ気に入れば、選択肢に入ると思います。
Grooves機能から、ドラムパターンが選べるのも、ありがたい機能ですね。
EXPANSIONももちろんあります。ドラマーやエンジニアの名前がついたものや、収録スタジオの名前が付いています。
そして、SSD5.5にはフリー版もあるんです!
フリー版には一種類のドラムキットのみが収録されています。まずはフリー版で手ごたえを感じたら、購入を考えると良いと思います。
洋楽らしいロックな音が魅力だね!
無料版でおためしもできるし、そのまま他のドラム音源と併用するのもいいわね。
生ドラム音源比較のまとめ
ここまで4つの製品を見て行きました。
価格も決め手になると思います。ざっと以下の表にまとめました。
セールやブラックフライデー等の時期によって、価格の変動がありますので、目安にしていただいて、購入前に確認ください。
メーカー/製品名 | 価格:ドル/円 | 特徴 | Mac M1対応状況 |
---|---|---|---|
XLN Audio Addictive Drums 2 | $159~ / ¥23,174~ | 派手目な音色。使いやすい。 | 対応 |
FXpansion BFD3 | $284.90~ / ¥35,800~ (セール価格¥7,700~) | とにかくリアル。設定が多い。 | 2023年5月 Ver. 3.4.5.28 で Apple Siliconに対応 |
Toontrack SUPERIOR DRUMMER 3 | $399 / ¥42,200~ | サンプルの情報量が多い。 | 対応 |
STEVEN SLATE DRUMS SSD 5.5 | $119 / ¥24,200~ | フリー版あり。ロック向き | (GarageBand Big Sur非対応) |
クオリティ、価格、動作の軽さのバランスがいいのはAddictive Drumsかな。
まずはフリーでSSD5.5を試したいわ。
リアルさの追求ならBFD3だね。
既にEZ DRUMMERを持っているなら、SUPERIOR DRUMMERにクロスグレードもいいわね。
キットによる使い分けや、DAWに付属のドラム音源との併用も、もちろんありだと思います。ドラム音源選びの参考になれば嬉しいです。
ドラムマシン音源に関する記事と、ドラム音源に関するまったりトークも是非ご覧ください。
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