通すだけで音が良くなる夢のようなエフェクター、あったらいいですね?
あるんです、それが。BBEのSonic Stompです。
この記事ではベース/ギターに使用できる、ペダルタイプのSonic Maximizer、Sonic Stompを解説していきます。
Sonicc Stompとは? その使い方
Sonic Stompはベーシストにとって、人気があったエフェクターで、エキサイターもしくはエンハンサーのようなものと捉えると、解りやすいかと思います。
もともとスタジオ機器として、BBE社がラック型のSonic Maximizerをリリースしていました。
それが、ペダル型のエフェクターとして、使用できるようにSonic Stompとなり、コンパクトなサイズとして展開しています。
原理としては、周波数によって音の遅延度をコントロールすることによって、自然な音に近づけて、耳馴染みを良くするというコンセプトです。
こう説明すると難しそうですが、効果としては音の輪郭をくっきりさせて、バンドサウンドの中で埋もれない締まった音にする感じです。
エンジニアがミックスで整えてくれた音みたいに、エフェクター1発で仕上げてくれる感じ、と言ってもいいくらいの効果が期待できます。
ベース用として主に使われてきた印象ではありますが、ギターに使っても効果があります。
そして、、、
じゃじゃ~ん。こちらが実物写真。欲しくて物色していたところ、twitterのプレゼント企画で奇跡的に当選し、横浜の中古楽器の買取・販売店のUNISOUNDさまから御提供いただきました。ありがとうございます😍
使い方はとってもカンタン!
- 左側のつまみ、LO CONTOURは低域のコントロール
- 右側のつまみ、PROCESSは高域のコントロール
です。
それぞれ、最小から回していき、気持ち良いところに設定するだけでオッケーです。
ノブを回していくと解像度が上がっていくみたいに、
くっきりしゃっきり!
まるで、
「今回、いいミキサーで録音したの? プリアンプ変えたの?」
なんて声が聞こえてきそうです。
ただし、上げすぎは禁物。何か通したようなデジタル感を感じないところで止めておきましょう。
PROCESSの方のノブは、ベースでスラップやオクターブを交互に弾くようなフレーズの時に、高音側の出音を聴いて調節するのがおすすめです。ギターの場合はやはりハイポジションでのリードでしょうか。歪みペダルの倍音コントロールにもいいですね。
ちなみに、マニュアルに記載されていた参考セッティングは以下の通り
Bass
LO CONTOUR 5.5 (12時半)
PROCESS 4 (11時)
CLEAN GUITAR
LO CONTOUR 5 (12時)
PROCESS 5.5 (12時半)
DISTORTED GUITAR
LO CONTOUR 5.5 (12時半)
PROCESS 4 (11時)
接続順はお好みですが、歪みエフェクトを通すと倍音の出方も変化するので、空間系の手前がおすすめです。
Sonic Stomp SS-92 その種類と外観
ペダル型として最初にリリースされたSS-92には、3種類の外観があります。
それぞれの特徴をチェックしておくと、選ぶ際に決め手になりますよ!
残念ながら、次のモデルのMS-92が2016年に発売される頃には、市場在庫のみとなり廃番となりました。
あまり情報がないのですが、今回そのSS-92のリリース時期を入念にリサーチしました。
これらのモデルは回路の変更等の違いはないものと思われます。もしかすると、内部パーツのメーカーや型番等のマイナーチェンジはあるのかもしれません。
以下、外観の特徴から名付けました! (以下の画像はイメージのイラストです。)
白い枠がキュートなWhite-Frame
2006年2月がネット上の投稿に見られた、最も古い記述でした。
最も初期のモデルです。
BBEが出しているTS系の歪みペダル、Green Screamerにも同様のデザインのものがあります。
星がカワイイ! i-Star
2010年11月に公式のYouTubeチャンネルでの紹介があります。
Sonicの単語の”i”の点が★になっているのがポイントです。最もポップなデザインですね。
シックなデザイン、Solid-Red
2014年10月にはWeb上に記述が見られます。
シンプルなデザインです。
ぶっちゃけ玄人好みのエフェクトですから、このくらい質実剛健でもいいですね。
以上、3種類の外観があります。
こうして見ると、4年おきに外観をリニューアルしているんですね。おそらくは、市場に在庫がなくなるタイミングで、次回生産の発注をかけて、その際に外観もリニューアルしているのではないかと思います。
以上の情報が、中古で手に入れる際の、おおまかな年代判定や、好みのデザインのものを選択するお助けになれば幸いです。
ミニサイズが嬉しい! MS-92
SS-92が廃番になったその後、2016年にミニサイズのMS-92がリリースされました。
こちらは、機能は変わらずにミニサイズ、二つのつまみは同軸になって、外側と内側で操作可能です。
あまり、楽器を持ち替えないのであれば、一度設定を決めてしまえば、つまみを動かすことも少ないのでいいですね。
また、エフェクターボードのスペースを取らないのは、やはり嬉しいです。
2022年発売の新型! Sonic Stomp Pro
2022年の年末にはSonic Stomp Proが発売されました!
これは中域をコントロールするノブが増えて、ギターで扱う際に細かいコントロールが可能になりました。
もともとベース中心のエフェクターでありながら、ギターで扱う方も少なからずいたという市場に対して、BBEがアップデートをしたのではないかと思います。
ギターのカッティングで使うと、コンプとはまた違ったアプローチで、粒が揃う感じがしますね。
ちなみにこちらの型番は1-SSPROのようです。
BBE Sonic Stompのまとめ
BBEのSonic Maximizerのエフェクターシリーズを見て行きました。
大きく分けて三種類の中から、どれを選べばよいかまとめるとこんな感じです。
- ベースにもギターにも使いたいなら、最新のSonic Stomp Pro。
- 楽器を持ち変えずに、決まった設定での使用が前提、或いはエフェクターボードのスペース節約にはMS-92。
- 楽器をいろいろ持ち変えて、曲とのマッチングや、たびたび設定を変更したいなら、中古でSS-92の出会いを探す。その際はお好みの時期のものを選ぶ。
という選択がおすすめです。
けして派手なエフェクトではありませんが、使いだすとないと物足りなくなる常駐ペダルですね!
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