【DTM】迷ったらコレ! プロも使うValhalla Roomリバーブの使い方

DTM

DTMを始めたら、まずはリバーブプラグインの導入がおすすめです。
特にValhalla Roomは、使い方が簡単で多くのユーザーに支持されている定番。
かけ方をマスターすれば、ボーカルやピアノの音を引き立ててくれて、
音楽制作がさらに楽しくなること間違いなし! 
この記事ではValhalla Roomの魅力を紹介。使い方からメリット・デメリットまでお伝えします。
DAW内蔵のリバーブ以外のものを探している人は、ぜひ読んでいってくださいね。

Valhalla Room リバーブとは? 定番のリバーブプラグインを解説

Valhalla Roomリバーブは、Valhalla DSPが開発しているエフェクト系プラグイン。
インパルスレスポンスのファイルを読み込むコンボリューションタイプではなく、
物理モデリング系のリバーブです。

ルームという名の通り、比較的狭めの部屋の反響を再現していますが、
ホールやインドのタージマハルなど、広い空間のプリセットもあります。
さらに、プレートやチャンバーも含まれるので、これ一つで済ませたい人にもピッタリ。

Valhalla Room Reverb ユーザーインターフェース

Valhalla Room メリットは?

プロの方も使っているものなので、DTM初心者の人にも、
すでに音楽制作を仕事にしている人にもオススメです。
実際使ってみて、いいなと思った点は以下の4つです。

リーズナブルなのに高いクオリティ

数あるリバーブの中でもとってもお求めやすいです。
50$というお値段で、私が購入した当時は、日本円にして5,000円台。
リバーブは値段が高いものが多いので、この価格はうれしいです!
おまけに海外のメーカーなので、円高の時に買うとさらにお得感が増します。
セールをしていないメーカーなので、欲しくなった時が買い時です。
プロのアーティストも使っているので、DTM初心者の人にも、
すでに音楽制作を仕事にしている人にもオススメできます。
使用アーティストの中で、名だたるところでは、EDMアーティストのアラン・ウォーカーや、
ビリー・アイリッシュのプロデューサー、フィニアス(フィニアス自身もアーティストです。)
が使っています。
それに加えて、ミックス/マスタリングのエンジニアも使用することがあるので、
実はかなり多くの曲でこのリバーブが使われていると思います。

豊富なプリセット、なのに使いやすい!

プラグインのプリセットは、数が多いと迷子まっしぐら。
でもValhalla Roomはプリセットが豊富なのに使いやすいんです。
短期間で曲を仕上げたい時、プリセット探しや調整に時間をとられるのは考えもの。
空間の大きさや種類によって、カテゴリ分けされているので、目的のプリセットに
たどり着きやすいです。プリセット名だけで、どんな仕上がりかイメージできるのも
ポイントが高いです。
わたしはプリセットを選んだらそのまま使うことが多いですが、少しいじって好みに
調整するのもおすすめ。
プリセットをWet 100%にして、センドリターンでかけるのが基本になると思いますが、
かけたいパートのトラックに直接インサートするのもOKです。その場合は、
Wet/Dryの割合を調節しましょう。
センドリターンについては後でお伝えしますね!

Valhalla Room Reverb プリセット

軽快な動きで作業がはかどる!

リバーブはどうしてもCPU負荷が高くなるエフェクトなのですが、Valhalla Roomに至っては
サクサク動きます。
実は、DAWのトラックに入れただけで動かなくなって、実戦で使えていないプラグインが
いくつも眠っています。マシンパワーがないPCで負荷が高いプラグインを使うのは、ダメ、絶対。
そんな中、Valhallaはいつでも味方になってくれて本当に頼もしいんですよね。

ユーザーインターフェースが直感的!

Valhalla Roomは、動作が軽く、シンプルなデザインで、初心者でも使いやすい
という良さがあります。
でも、プラグイン画面の見た目は好みが分かれると思います。
正直言って、購入する前は好きではありませんでした。ただ使ってみると、不思議なものですねー。
余分な情報がなくて、作業に集中できる!
地味なのにいいお仕事するから、「なかなかやるじゃん!」って気分になるんですね。
画面がモリモリなのに使いづらいプラグインとは真逆です。
結局最終的に大事なのは音! そこに力を注ぐメーカーの熱意を感じます。

定期的にバージョンアップがある

定期的にバージョンアップされて、品質改善がされている点も好感度が上がります。
2023年の11月に、バージョン2.0.0にアップデートされました。改善されたのは以下の点です。
・画面の左側にLOWCUTが加わった。
・EarlyタブにSpaceコントロールが追加された

それによって
リバーブ出力の低周波がカットされて今っぽいミックスにも対応できるようになりました。
Spaceが増えることで、より細かくプリディレイに関する設定が可能です。
アップデートは無料! Valhallaのページの右上のユーザーアカウントにログインすると
インストーラーが入手できます。

Valhalla Roomのデメリット

Valhalla Roomはほんとに使い勝手がよくて、個人的にはメリットこそあってデメリットなし!
と言いたいところですが、ここからは、敢えてデメリットについても触れていきます。

Valhalla VintageVerbやValhalla Plateも欲しくなる

Valhalla Roomは数あるリバーブの中でもコスパが良いので、即買いしてしまいそうです。
そして、Valhallaからは他にもいくつもリバーブが発売されています。
(詳しくはValhallaのページを確認してみてください。)
なので、コレクター魂が炸裂して、あれもこれもと爆買いに走る恐れがあります(笑)

私は見事にValhalla沼にはまり、Room以外でも、
Valhalla Shimmer、Valhalla VintageVerb、Valhalla Plateも買いました。

リバーブは全体的に高価なので、金銭感覚が麻痺してしまうんですけど、
50ドルは普通に高いですよね。。。
好みもあるので、まずは使用感や使用目的が合うか、デモバージョンでお試しすることを
おすすめします。
45秒ごとに無音になるので、かけた素材の書き出しは無理そうです。
でも、お試しするだけならこれで十分!
デモバージョンはValhallaのホームページからダウンロードができます。
ページにアクセスして、画面左にある、「TRY THE DEMO」をクリックすると、
ダウンロード画面に飛びます。
MacとWindowsでファイルが異なるので、お使いのOSに合わせてダウンロードしてくださいね。
https://valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-room/

Valhalla Roomの独特な色付け

個人的な印象としては、そこまでガッツリ特徴はないと思いましたが、
Valhalla特有の色付けはやっぱりあります。
プリセットの開発者が、小説ノストロモやエイリアンの世界観を取り入れているそうなので、
それも関係しているかも。
無色透明と言われるFabfilterのPro-Rと比較すると分かりやすいかもしれません。
どちらかといえば、雰囲気あるドラマティックな感じになるので、明るくキラキラさせたい時は
他のリバーブを選んだ方がいいかも。
逆に、マイナーキーの曲でピアノを魅力的に聴かせたい場合はうってつけです。

全パラメーターを理解するのはちょっと大変!

画面を見てもらうと分かりやすいのですが、パラメーターの数が多めです。
一つ一つ理解しようとすると大変です。
バージョン2.0.0になってから、画面左のスライダーにLOW CUTが加わり、
さらにパラメーターが増えました。
パラメーターをいじって効果が出てるかどうかは自分の耳で確認するしかないのも難易度高めです。
0からいじって好みの設定に仕上げたい人より、私のようなプリセットピッカー向きです。
あらかじめ好みのプリセットをいくつか選んで保存しておいて、
Wet/Dryをいじるだけにするのがおすすめです。

他の製品と比較すると地味な見た目

余計な情報がないので作業に集中できる反面、やっぱり見た目地味だな。
と感じる人はいると思います。
画面でテンション上げたい人は映える画面のものがいいかもしれません。
その場合、個人的にはWavesのRenaissance Reverbとか、FabfilterのPro-Rに軍配が上がるかも。

Valhalla Roomリバーブのかけ方と種類

Valhalla Roomは他のリバーブと比較してもCPUの負荷が少ないので、
DAWのトラックに直差ししてもある程度までは問題なくいけたりします。
ただ、EDMなどトラック数が多めのジャンルになってくるとCPU負荷は気になるところ。
ここからはかけ方と種類についてお伝えしますね。

センドリターンで使うのがおすすめ

ごぞんじの人も多いと思いますが、ここでセンドリターンについてお伝えしますね。
多くのDAWでは各パートごとにミキサーのチャンネルを割り当てていると思います。
リバーブ用に一つのミキサーチャンネルを確保して、そこに各パートから送る量を調節する
そのやり方をセンドリターンといいます。何故、このようなことをするかというと、
一つのリバーブを共有することによって、CPUの使用率が上がらないようにするためです。
リバーブを共有することによって、楽曲に統一感が生まれる効果も期待できます。

Valhalla Roomリバーブのまとめ

ここまで、Valhalla Roomについてお伝えしてきました。ざっとまとめると、Valhalla Roomは
・コスパ良し
・動作が軽い

・プロも納得の仕上がり!

という、3拍子がそろっています。最初にお伝えした通り、有名アーティストやエンジニアも
現場で使っているものなので、品質もお墨付きです。迷ったら手に入れておくことをオススメします。
ただ、Valhalla はシリーズものなので、Valhalla Vintageverb、Valhalla Plateなども
大人買いしてしまいそう!!
目的に合わせて徐々に集めていくことをおすすめします。

楽器はどれにかけても美しく仕上がりますが、個人的にはピアノにかけると程よく
ドラマチックになって好きです。
以下の記事で紹介する無料のピアノ音源、Iowa Pianoと組み合わせるだけでステキになりますよ~。

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