Nicky Romeroが監修プラグイン! KICKSTART 2

Nicky Romeroが監修プラグイン! KICKSTART 2 - アイキャッチ DTM

EDMを作る人も、そうでない人もNicky Romeroという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。その彼が監修するプラグインがKICKSTARTです。

どんなものかというと、ビートに合わせて音量をアップダウンさせて、ノリを作るプラグインです。被る周波数をコントロールすることで、マスタリングの時の音圧稼ぎにも一役買いますよ!
2022年の春にKICKSTARTがVer.1から2になりました。遅ればせながら、改めてレビューします。

KICKSTARTってどんなプラグイン?

KICKSTART 2 ユーザーインターフェース

KICKSTARTは、オランダのDJ兼プロデューサー、Nicky Romero監修の元、Cableguysが製作したエフェクト系プラグイン。

このプラグインが生み出す、ダッキングという効果。これがEDMのノリやグルーブを生み出すんです。
英文マニュアルには、Nicky RomeroDeniz Koyuとコラボした、Paladiseという曲がサンプルとして紹介されています。1:19秒から始まる、Dropと呼ばれるパートが、ダッキングの効果が分かりやすいと思います。余談ですが、この曲でフィーチャリングされている、Walk Off The Earthは、YouTubeで人気に火が付いたバンドで、私も大好きです。

このプラグイン、リリースされてからというもの大人気。David Guetta、Timbaland、Hardwell、Alessoなど、数々のプロデューサーたちが愛用しているんです。そんなKICKSTARTが2では、さらにパワーアップした仕様になっています。

EDMの大御所さんたちのお墨付き❣

まほべあさん
まほべあさん

ダッキング? サイドチェイン?このプラグインで出来ること

KICKSTARTは、サイドチェイン(サイドチェーン)で行うダッキング効果を、チートに作ってくれるプラグインです。ダッキング(サイドチェイン)とは、音量を波打つ様にコントロールすることで、グルーブを生み出す時に使われる手法。主にEDM等のダンス曲で使われることが多いです。

KICKSTARTを使わない場合は、以下の方法で作ることができます。
・コンプを音源のトラックにかけて、別のトラックをトリガーに使い、音量をコントロールする
・ボリュームコントロールのオートメーションを書く

サイドチェインの設定は、慣れている方であれば、適切に行うことが可能ですが、DTMは少しでも時間を節約して、シンプルなワークフローで進めたいもの。そんな時、必要トラックに挿すだけで設定可能なKICKSTARTは、本当に便利!

ダッキングを手動でやると、結構面倒❣️KICKSTARTの出番ね

まほべあさん
まほべあさん

KICKSTART2の基本的な使い方

使い方はとってもカンタン。お手持ちのDAWのかけたい音源のトラックに入れて設定するだけ。面倒なステップなしにダッキングを生成してくれます。音源は何にかけてもOK。私は主に、ベース、シンセ、ボーカルチョップなどにかけることが多いですね。ここで、実際に、KICKSTART2をベースに使用してみました。かける前、かけた後の音源を聴いてみてください。

KICKSTARTをかける前
KICKSTARTをかけた後

MIXを100%でかけているので、効果が分かりやすいと思います。ベースにかけただけなのにすでに、EDMのDROPパートのノリノリ感が出ますね。

一瞬でベースがノリノリ!

まほべあさん
まほべあさん

KICKSTART 1から2への嬉しい進化は?

KICKSTARTは1のときもチートで使いやすかったのですが、2になってからさらに、痒いところに手が届くようになりました。大きく進化したのは、以下のポイントです。

進化その1

シェイプのコントロールが可能です。
KICKSTART 2はプリセットのシェイプが16個あります。まずシェイプを選択したら、メイン画面で、ポインターでシェイプを掴んでドラッグすることで、ボリュームダウンの位置が変えられるようになりました。ボリュームダウンするタイミングをずらすことができるので、後ろにレイドバックしたようなグルーブにすることも簡単にできますよ。

進化その2

AUDIOをトリガーとして設定可能!
4つ打ち以外のジャンルにも対応できるようになったのは、かなりうれしいですね。従来のものは、4つ打ちのキックが鳴るタイミングを想定したものでした。ヒップホップ、トラップ、フューチャーベースなど、キックが4つ打ちでないジャンルでも活用できるので作曲の幅がひろがりますね。

進化その3

BANDで周波数が設定できるようになった!
3つ目の大きな変化は、特定の帯域にだけダッキングがかけられるようになったことです。
例えば、シンセパッドのように、全ての帯域にまんべんなく音が広がる音源と、他の音源を棲み分けたいときに、被っている周波数だけをダッキングする手法があります。2ではそんなこともできちゃうんですね。画面左の調整つまみの下に、BANDボタンがあります。これをオンにすると、周波数が表示され、スライダーを動かして調整できます。

KICKSTART2の購入 / アップグレード方法

KICKSTART2の購入方法

NICKY ROMERO – KICKSTART 2のページにアクセスします。

KICKSTART2 購入画面 1

画面右上「Buy Kickstart」をクリックします。次の画面で、「Buy Kickstart Now!」を選択して、続行します。

KICKSTART2 購入画面 2

請求情報と支払い情報を入力

KICKSTART2 購入画面 3

最終確認で間違いなければ「今すぐ購入」をクリック

支払い完了後メールが届く

アップグレード方法

すでにKICKSTARTをお持ちの方は、なんと5ドルでKICKSTART2にアップグレードすることができますよ! やりかたはカンタン!

画面右上の「Buy Kickstart」をクリックしたら、現れる画面で「Upgrade」を選びます。
Cableguysのホームページに切り替わりますので、そこでログインします。

KICKSTART2 アップグレード画面 1

UPGRADE NOW“をクリックします。

KICKSTART2 アップグレード画面 2

レジスターコードがEメールで届くので、入力します。
ダウンロードしてDAWにインストール

ダウンロードするには

https://www.cableguys.com/login.htmlにアクセス。
メール本文に記載されている「Your registered email」と「Your password」を入力してログインします

KICKSTART 2の欄の「DOWNLOAD」と「LICENSE FILE」の両方をダウンロードしておきます。

KICKSTART2 アップグレード画面 3

インストール & アクティベート方法

1. ダウンロードしておいた「KICKSTART 2」のzipファイルを展開します。
2. セットアップファイルをダブルクリックします。
3. KICKSTARTをDAWでアクティベートします。
ダウンロードしておいたLICENSE FILEを選択し、「開く」をクリックします。
お手持ちのDAW上で、「KICKSTART 2」プラグインを探して起動し、「Choose License File」をクリックします。「Unlock」をクリックして、アクティベート完了です。

KICKSTART2 アップグレード画面 4

サイドチェインプラグイン、KICKSTART2のまとめ

KICKSTARTは、サイドチェインを自動で生成できるとってもチートなプラグイン!
KICKSTART2においては、1にはなかった次の機能が追加になり、さらにパワーアップ。

・ダッキングするタイミングをずらすことができる
・周波数を選んでダッキングをかけられる
・オーディオをトリガーとして、複雑なリズムのダッキングもできる

こんなに便利なのに、16ドル(約2,000円)と手ごろな値段で入手出来ます。そして1を既に既に持っていたら、5ドルでアップグレードができるから、お財布にも優しい!

あまり速いBPMだとダッキング効果がわかりづらいという声もありますが、120前後のダンスチューンがメインなら全然問題ないです。チート過ぎて最高じゃないですか? 何より、プロが愛用していて信頼できるのがいいですね。
この記事を読んで気になったら、demoバージョンもあるので、是非試してみてください。

べあーず ありがとうございました。

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