Trilianは数あるベース音源の中で、MODO BASSと人気を二分するプラグイン。実際に使ってみるとどうなんでしょうか。気になる使い心地や仕様の幅まで、一つずつユーザー目線でレビューしちゃいます!
Trilianの評判の音質は?
音質について定評のある、Trilian。実際に使ってみると、やっぱ音質最高です!
実機に肉迫したリアルなサウンドで、ふくよかでありながら、芯があります。丁寧にサンプリングされてるという感じがしますね!
これまで、Omnisphere 2に収録されているベース音源を使うことも多かったのですが、それと比べると、やはりベースに特化しているだけあって、一皮むけている感じがします。
ベースがしっかりしていると、楽曲のクオリティも上がることは期待できますね!
Trilianの購入方法は2つ
サイトからダウンロードする方法と、パッケージ版(USBドライブ)を購入する方法です。それぞれメリットデメリットがありますので、お好みの方を選んでくださいね。
・ダウンロードタイプ
メリット – 購入するとすぐインストール可能
デメリット – 通信環境が良くない場合、インストールに時間がかかる
・USBドライブタイプ
メリット – ネットからインストールを行うよりインストールに時間がかからない
デメリット – 通販の場合は届くまで待つ。店頭販売の場合は店頭で購入して持ち帰ってからインストール
※USBドライブに収録されているのはライブラリファイルのみです。Trilianのプラグイン本体は最新版をダウンロードするかたちになります。
ちなみに私は、「USBドライブ」タイプを選びましたが、インストール中には残り時間が2時間という旨が表示されていました。インストールを始めると実際は、USBドライブからのライブラリのインストールは15分くらいで完了しました。ダウンロード版を購入された場合は、時間に余裕のある時にインストールされることをおすすめします。
Trilianのセールはある? その時期はいつ?
Trilianは年に何回かセールをしています。過去には6月や10月にもセールをしているようですが、ブラックフライデーやクリスマスに行われる頻度が高いです。ちなみに、私はブラックフライデーに購入しました。割引率は20%くらいから、多い時には42%も割引が効くこともあります!
・Media Integration
・サウンドハウス
・Rock oN Company (実店舗/eStore)
などがセールを開催していることが多いです。
約半額も安くなるなんて、そのタイミングで買わないと損ですね。その時々で割引率が変わるので、こまめにセール情報をチェックしましょう。
プラグインとしてはもちろん、スタンドアローンでも使用可能!
Trilianは、プラグインとスタンドアローンでそれぞれ使用出来ます。スタンドアローンとは、DAW上でなくても、ソフト単体で動かせる仕様のことです。私は今のところプラグインでしか使ったことがありません。ただ、バージョン1.5にアップデートされてから、スタンドアローンに「FLOWCAPTURE」という、機能が搭載されました。それは
・演奏した音を録音し、wavファイルに書き出しできる
・録音データがMIDIで保存される
という機能です。
もちろん、保存したWavファイル・MIDIファイル・プリセットファイルはDAWで読み込めるので、DAWを持っている友達がいたら、送って編集してもらうことも出来ますよ。
収録されているベースのカテゴリ/種類
Trilianがすごいのは、とにかく音源の種類と量が多いこと。シンセベースまで内蔵されているのは、マニアにはたまらないですね。
ベース4種のカテゴリーの中に、各メーカーのベースが、これでもか!とばかりに詰め込まれています。膨大過ぎてここで全て紹介することはできませんが、主要なものは以下の通りです。ベースもシンセベースも、プロをうならせるほどのラインナップです。まず、エレキベースから見ていきましょう。
5弦のMusic Man Studio Bass
Fender Jazz Bass
Epiphone Retro 60’s Bass
Hardcore Rock 5-string
Lakland Rock P-Bass
など、ベーシストにはうれしい名機がずらり。
エレキベースの他に、アコースティックベース やウッドベースもあります。レアなところではChapman Stickもありますよ。
そして、シンセベースもラインナップが非常に豊富です。
JUNO-60
ARP 2600
BassStation
Little Phatty
Taurus Pedals
Korg MS-20
Waldorf Pulse
などがありますが、ここに挙げたのは一例にすぎません。
プリセットツアーだけで半日終わってしまいそうな量に圧倒されます。シンベ大好物な私としては、ここまで盛りだくさんだとテンション爆上がり!
プリセットの選び方
こんなに音源が膨大だと、プリセット選びに苦労すると思われますが、でも大丈夫! Trilianはとっても使いやすい、検索機能が充実しています。ジャンルで選べるのはもちろんのこと、奏法で絞ることも出来るんです。個人的にすごく助かるのが、AmbientやElectronicなど、音楽ジャンルでプリセットが抽出できること。ロックがやりたいあなたも、アコースティックなサウンドが作りたいあなたも、短時間で最適な音源にたどり着くことできますよ!
さらに、お気に入りの音源に星マークをつければ、星マークでソートもできるので便利ですよ。
多彩なアーティキュレーション
アーティキュレーションというのは、音楽用語で、楽器の音に表現をつける技法のこと。生楽器の録音ではない、音源の入力において、音をリアルに聞かせるためには、アーティキュレーションは特に重要な要素になります。スタッカート、レガート、スライド、Xノートなどがあります。
Trilianには、ベースの種類によりますが、アーティキュレーションが7種類ほどあります。マルチ音源(プリセット)を選ぶと、各チャンネルに、アーティキュレーションがロードされます。
アーティキュレーションはキースイッチ(鍵盤への割り当て)で行うので、音源のプリセット名に「Keyswitch」と入っているものを選んでください。
ロードしたプリセットに必要なアーティキュレーションがない場合は、使わないものと入れ替えて必要なものを個別にロードすることも可能です。
内蔵エフェクトも充実
生楽器のベースは、エフェクトをかけたりしますよね。音源でもエフェクトは入れたい!そんなあなたに朗報です。Trilianは33種類のエフェクトが内蔵されています。そのため、音源を選んだら色々エフェクタをかけて音作りも出来るんですよ。コンプレッサー、ワウ、フィルター、EQ、ディストーションや、リバーブ、ゲート、フランジャー、フェイザー、テープ・ディレイなど、生楽器のベースでかけるエフェクトは一通り出来ると思ってもらっていいです。音作りはベーシストの醍醐味。選んだ音源にどのエフェクターが合うのか、ただいじるだけでも楽しいですよ。
Omnisphereとの統合、Trilian Creative
ところで皆さん、Omnisphere2って持ってますか?これを持っていると素敵なことが起こりますよ。なんと、「Trilian Creative」というプリセットが使えるようになるんです。しかも無料です。これはOmnisphereとTrilianの音源の合体系プリセットなので、リードに使ったり使い方は自由です。
使い方も超簡単。Omnisphere2を立ち上げて、画面左側メニューの、「Trilian Creative」を選ぶだけ。1粒で2度美味しいとは正にこのことです。Omnisphere2をお持ちなら、迷わず試してみてほしいです。
もし、両方とも持っていて、Trilian Creativeが見つからない場合は、バージョンを確認して、アップデートを試してみてください。私は最初、見えなくて焦りましたが、最新にアップデートしたら無事入りました。
人気ベース音源Trilian、レビューのまとめ
Trilianはプロのミュージシャンをうならせるほど、良質なプラグインです。Version1.5にアップデートされてから、新機能が追加されて動作も軽くなりました。一方で、機能が多すぎて、覚えられずに持て余してしまわないかと心配になりますよね。
でも大丈夫。そもそも音に魅力がある音源なので、ただいじるだけでも楽しい!
膨大すぎるプリセットも検索機能が充実しているので、絞り込みが楽に出来ます。内蔵エフェクトは33種類もあるのですが、こちらも、音作りをしているうちにすぐ体に入ると思います。
それに、Omnisphere2を持っていれば、Trilian Creativeという嬉しいプレゼントがついてきます。こちらはリード音源としても使用可能なオリジナリティー溢れる音源です。作曲にも熱が入りそうですね。
最後に、年に何回かセールをしています。一番おすすめなのはブラックフライデー、でもその他にもチャンスはありますよ。気になるけど実際買ったらどうなの?と思っている人は、買って損はない製品だと思います。
ベース音源の比較記事もありますので、是非そちらもあわせてお読みください。
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