大人気プラグインsoothe2。とうとう買っちゃいました! プロのミックスの現場で使うだけあり、その効果は絶大! 私の中で、満足度No.1プラグイン。今回はそんなsoothe2を徹底レビューしちゃいます!
soothe2で得られる効果
soothe2は、音の耳障りな周波数にリアルタイムで追従、カットしてくれます。そのため、メロディーが動く場合でも、気になる周波数を常に削って、音をクリアに整えてくれるんです。カットすべきポイントは、耳でさがすこともできますが、自動検出機能つきなので、より楽に探せます。
そして、カット可能なバンド数は無制限! なので、わざわざトラックを増やして複数回処理しなくてもいいんです。手間もかからないし、CPUの節約にもつながりますね。
soothe2はどんな場面に使う?
基本的にどの楽器や音源にも使えると思っていいのですが、ボーカルに使用することが多い印象です。私も主にこのために購入しました。かけたい音源のトラックに挿すと、気になる周波数に追従して自動で削ってくれるんです。
ベルやアコギなどのピーキーな音。
ベースのもこもこした低音
ボーカルの歯擦音
など、使用できる用途の幅が広いです。
試しにボーカルにかけるとこんな感じです。
そして、アコースティックギターにかけてみるとこんな感じです。
どちらもクリアでまろやかになっています。
個々の音源にかけても、バストラックにかけても、マスタートラックにかけて、マスタリングの時に使うのもOKなので、様々なシーンで活用できるのも、sootheの強み。
また、サイドチェーンもかけられるので、例えば、ベースが入っているトラックにかけて、キックが鳴るときに、被っている周波数を削る、ということも可能です。
soothe2の使い方について
一番楽な使い方は、DAWのトラックに入れてプリセットを選ぶ方法です。プリセットはバージョン1.3.1で145個。(※soothe2のVer.1.3.1です。soothe1ではありません。念のため)
Bass: 3
Drums: 19
Guitar acoustic: 10
Guitar electronic: 10
Mastering: 22
Mastering advanced: 14
Misc: 6
Orchestra: 7
Piano: 4
songwriting & Production : 9
sound design: 8
synth: 5
vocals: 28
ざっと見ると結構な数のプリセットがありますね。ボーカルが一番多いのは、やはりボーカルに特化しているということなのでしょうか。
プリセット名でどういう用途にかけるのか想像できるのでいいですね。プリセットを選んだら、画面左の一番大きな「depth」つまみで全体のかかり具合を調整します。画面を見るとEQによく似ていますが、EQとはまったく違います。線の上げ下げで、削り具合を調整するのは一緒ですが。EQが、山をえがくと周波数帯をブーストする一方、soothe2は逆で、周波数帯が削れます。山が高ければ高いほど、深く周波数が削れます。そして、谷にすると削り具合が浅くなります。EQにおけるローカットの形を作ると左側は全く手つかずの状態になります。EQに慣れていると、この独特の感覚をつかむのが大変ですね。
マニュアルもあるので安心
マニュアルを読まなくても、上記の基本さえ理解すれば、感覚的に使えたりするのが、このプラグインのいいところ。でも、マニュアルも用意してくれているので、よりよく理解したいという時に強い味方になってくれますよ。oeksoundのサイトに行くと英語版マニュアルが見られます。
Google Chromeで翻訳もかけられますが、やっぱり日本人たるもの、日本語の方が内容が入りやすいですね。
日本国内の正規代理店ルートで購入していれば、SONICWIREのWebページにログインして、ユーザー登録すれば、ダウンロードできますよ。画面の下までスクロールすると、鍵のかかったPDFがあります。
使う時の注意点はあるの?
かけすぎ注意!
これは何に対しても言えることなのですが、あまり深くかけすぎると、音が痩せたり、人工的になってやりすぎ感が出てしまうので気を付けて下さい。一旦過激にかけてから徐々に和らげていくとちょうどいいところに落ち着いたりしますよ。
周波数のカットのみができる
soothe2は、EQのような見た目の印象がありますが、ダイナミックレゾナンスサプレッサーであって、EQではありません。なんだかむつかしいですね!
でも大丈夫! 周波数帯をカットするのみで持ち上げることはできないということだけ覚えればOK。
ボーカルの特定帯域をブーストしたりしたい人は、別のプラグインを使った方がいいかも。同じメーカーで「SPIFF」というプラグインがあるので、気になる人は試してみるのはどうでしょうか。oeksoundのページからdemo版も試せますよ。
CPU負荷はそこそこかかる
soothe2はそれなりにCPU負荷がかかります。どれくらい負担がかかるかは環境によって異なりますので、使用しているDAWのCPUメーターをチェックして、様子を見ながら使いましょう。やはり、そこそこマシンパワーのあるPCで使うのがおすすめです。
お使いのPCにそれほどマシンパワーが無い場合は、かけたい音源を単独で書き出して、新規のプロジェクトに読み込んで処理するか、かけたトラックを音源化(フリーズ)するのがおすすめです。
セール情報
お値段は、普通に買うと2万円台後半くらいなので、やっぱりちょっと高いです。なので、買うとしたらセールの時にするのがおすすめです。毎年ブラックフライデーにセールをしています。最大33パーセントオフになることもあるので、11月になったらスタンバイです!
soothe2レビューのまとめ
大人気エフェクト系プラグイン、soothe2。2022年11月にやっと満を持して購入しました。よく待てたと自分をほめてあげたいです。決して安い買い物ではありませんでしたが、そのコストに見合うほどのいい買い物でした。
使う対象は、どの音源でもいいですが、やっぱりボーカルや生楽器など、有機的なものの方が、効果が分かりやすいです。気になる周波数帯を削ってくれるだけでなく、ディエッサーとしても使えたりします。
使い方もカンタン。基本的には音源にかけてプリセットを選んで、お好みで値やパラメーターを調整すればいいと思います。マニュアルが英語版と日本語版、両方あるので、より深く理解したいときの強い味方になってくれますよ。
なにはともあれ、音楽制作に鬼に金棒的な頼もしい相棒になってくれるので、持っておいて損はないプラグインです。
同じくらいお役立ちのチートなプラグイン、KICKSTARTの記事も是非ご覧ください。
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